『やさしい人物画』やってみて気付いた意外なメリット
以前、ルーミス先生のやさしい人物画のことを記事にしました。
この記事で僕は『やさしい人物画』のダメな所ばかり上げ、『やさしい人物画』は初心者向けではないと書きました。
記事を書いた後、反省しました。
なぜなら、僕は『やさしい人物画』を最後まで一通りやったわけではないからです。
挿絵の数ページを模写しただけです。(一応文章は全て読みました。)
それではだめだと思い、『やさしい人物画』を一通りをやってみました。
今回は『やさしい人物画』を一通り模写して気付いた事を記事にしました。
『やさしい人物画』の特徴
日本人離れしたモデル
『やさしい人物画』の載っているイラストの特徴は八頭身のマッチョな男性ととスレンダーな女性で構成されています。スタイルや顔は日本人離れしています。(この辺は人によって好みが分かれますね。)
踊りやひねりの多いポーズ
ポージングに関しては立ちポーズや座りポーズがあるのですが、そのほとんどが踊っているポーズや、ひねりを強調したようなポーズで資料としては使いにくいです。
全身画が多く、手や足などの部位が少ない
『やさしい人物画』に載っているイラストはほとんどが全身画です。豊富な全身画が載っている、一方で手や足、顔などのパーツのページは数ページと少ないです。
この辺のところは以前記事で紹介した『絵はすぐに上手くならい』(成富ミヲリ)でも述べられています。
意外なメリット
ここまで、あまりいいイメージが湧かないと思います。僕も模写し始めてた時は、いいところがあるのか悩みました。しかし、模写していくうちに、他の教材本にはない『やさしい人物画』が持つメリットに気付きました。
それは人体に落ちる影が学べる点です。
ほかの教材本やポーズ集では学べない
普通の教材本ではわかりやすさを重視するため、人体に落ちる影を省略しています。
しかし、『やさしい人物画』に載っているイラストにはしっかりと描かれています。
ポーズ集では人体に落ちる影は載っているのですが、写真であるため、影の境が曖昧です。これではお絵描き初心者にとって、イラストにどう落とし込めばいいかわかりません。しかし、『やさしい人物画』では鉛筆やペンなどで描かれているので、体に落ちる影がわかりやすいです。
加えて、ルーミス先生のイラストは非常に構造を理解して描かれています。人体に落ちる影が正確なので、人体の上から見ても筋肉や骨格の構造が理解できます。
まとめ
ほかの教材本やポーズ集では学べない人体の落ちる影を学ぶことができます。
感想
教材本などは実際にやってみて初めてそのいいところあることを学びました。
教材本を買ってみたけど、自分には合わないといってやらないのではなく、まずは一通りその本を模写してみるのがいいかもしれません。
練習の過程は練習用のブログに載せているので、よかった見ていってください。