色の選び方について
デジタルでお絵描きするとき、デジタルの最大の利点ってなんだと思いますか?
僕は無制限に色が使えることだと思います。アナログで絵を描いていたときは自由に色を使えませんでした。理由としてはペンとかの画材ってお金がかかるからです。一本はそれほどでもないにしろ、ある程度の種類をそろえないといけません。一式そろえるとなると結構な値段がします。絵具で色を塗るにしても、色の調整や準備などが大変です。アナログで描いていたときはそういうことが嫌でした。結局は色を塗らず、黒一色で描いていました。
デジタルで描きはじめて、自由に色を塗るという行為は全く未知のものです。色を塗ることに対して、僕は何もわかりませんでした。(現在もよく分かっていません。)色の配色?明度?色相?って何ですか?そんなレベルです。
前回の記事で『やさしい人物画』を模写したのですが、黒色だけではなくカラフルな色で模写してみました。それに加え様々な色の組み合わせを試してみました。
今回は色に関する考察を記事にしてみました。
カラーサークル
周りの円を見て下さい。
この画像は僕が使用しているペイントソフト『CLIPSTUDIO』のカラーサークルです。
この機能を使って色を選んでいます。
色には色相、明度、彩度の3つの要素があります。
僕も色に関しては勉強中なので詳しく説明できませんが、簡単に言うと
色相は色の種類。明度は色の明るさ、暗さ。彩度は色の鮮やかさを表します。
この3つの組み合わせによってさまざまな色を表すことができます。さらに、色の組み合わせによってさまざまな表現や効果を生み出すことができます。この組み合わせは膨大の数になるため、今回の記事では色相の組み合わせだけを取り扱います。
基本は色相の近い色を使うべし
上の2つの画像はどちらが自然に感じますか?
多く方は左の画像を選ぶと思います。右の画像はチグハグさや、違和感を感じます。
先ほどのカラーサークルを見てみましょう。
左の画像は赤とオレンジと近くの色相で描かれています。こういった色相の近い色を類似色と呼びます。類似色は自然さや落着きを感じさせます。
右の画像は赤と青の離れた色相で描かれています。こういった組み合わせは強い違和感を感じます。こういう風に色相が離れた色を使うと、自然さや落ち着きがなく、不自然さが目立ちます。
人間は統一感を好みます。したがって色を塗る際も色相が近いもの同士を使った方がいいと考えられます。
奇妙さや対立を表現したいときは色相の離れた色を使うべし
配色するとき、色相の離れた色は使わず、色相の近い色を選べばいいかといえばそうではありません。色相の離れた色にもきちんとした効果があります。
それは奇妙さや対立を表現する際に非常に有効です。
さきほど、色相の離れた色を使うと違和感を感じると説明しました。これは使い方を工夫すれば、絵に奇妙さや対立を感じさせることができます。絵にインパクトを出したいときに使うといいでしょう。
まとめ
- 色には色相、明度、彩度の3つの要素があります。
- 色相の近い色は自然さや落ち着きを感じさせます。
- 色相の離れた色は奇妙さや対立を感じさせます。