omy's sketchbook

趣味(イラスト)を活かした就職、お金を稼ぐ方法、お金の運用方法について書いてます。

絵を上手く描くために必要な力とは?

絵はすぐに上手くならない

僕は絵を描くことが好きでよく絵を描いてます。

 

一年ぐらい前に絵を買うためのクリップスタジオというソフトとペンタブレットを買いました。この一年間デジタルで絵を描いていて、ポーズ集をひたすら模写していました。

 

 

最初のころは上手くなっていったのを実感できたのですが、しだいに絵の成長が乏しくなってきました。それでも、絵を描くことが好きなのは変わりません。

 

今後はただ漫然と絵を描くだけではなく、本を読んで絵について学ぼうと考えています。そして読んだ本をこのサイトで紹介しようと考えています。

 

今回紹介するのは成富ミヲリさんが書いた

絵はすぐには上手くならない という本です。

 

絵はすぐに上手くならない

絵はすぐに上手くならない

 

 

 

この本には、絵を上手に描くために必要な力とその力を伸ばすトレーニング方法が書かれています。絵が好きで上手くなりたい方や将来絵に関する仕事に就きたいと考えている方に特におすすめです。この本が絵を描くための羅針盤となることでしょう。

 

あなたにとって絵を描くのは目的?手段?

人によって絵を描く理由は様々です。この本ではその理由をふたつに分けています。

ひとつめは目的です。これは絵を描くこと自体が楽しく、目的になっているということです。子供のときから絵を描くのが好きで、描き続けている人に多いです。

 

ふたつめは手段です。このタイプは絵を描くこととは別の目的があります。その目的を達成するために、絵を描く必要があります。このタイプは今まであまり絵を描いてきておらず、仕事上必要に迫られて絵を描いている人です。

 

僕は前者のタイプです。絵を描くのが楽しいから描いている目的タイプです。

 

一見してみると、絵を描くのが手段の人よりも目的の人の方が良さそうと思いますが、

実はそうとも言い難いのです。絵を描くのが手段の人の場合、目的がはっきりしています。そのため、今自分が何の技術や知識が必要か明確に理解できます。

 

逆に絵を描くのが目的の人は明確なゴールがないため、絵を描くこと自体が漫然になって、何をしていいかわからなくなってしまいます。現在僕もこの状態にです。何をしていいかわからず、結局いつもと同じようにポーズ集の模写ばかりやっています。

 

著者は絵を描くことが目的の人はそこからもう一歩踏み出した目標や展開が必要だと述べています。目標があれば今の自分に何が足りないか、目標を達成するために何をする必要があるか、はっきりします。それが絵が上手くなる第一歩です。

 

絵がうまいとは

絵の上手さには大きく二つあります。ひとつめは技術的にうまいということです。もう一つは物の形を知ってるということです。

 

物の形を知っているとはどういうことでしょうか?

 

僕は一年間ポーズ集を模写していました。もし僕に誰かが「人を描いてみてよ!」と言われても、僕は何も見ずに人をある程度うまく描く自信はあります。

けれども、「今度は馬を描いてみてよ!」といわれたら僕はなかなか承諾しないと思います。しぶしぶ描いたとしても、その絵はとても下手くそで、ほとんど絵を描いていない人と同じレベルでしょう。

 

どうしてこんなことが起きるのでしょうか?それは僕が模写していたのは人のポーズ集だったからです。僕は人体の形を知っていたとしても馬の形は全く知らないのです。物の形を知っているということは絵の上手さに非常に重要です。

 

絵を上手く描くため能力

著者は絵を上手に書ける能力を大きく8つに分けています。

 

アイディア アイディアの質と量が安定している能力

オリジナリティ 感覚と研究によって、独自性を打ち出す能力

形状ストック 多くの形を覚えている能力

構図構成力 視野角が広く、全体を把握することができる能力

形を取る力 形をすばやく取り、形の狂いを修正できる能力

立体を把握する力 立体感、光と陰影について理解している能力

テクニック 線が安定しており、描写のテクニックを会得している能力

完成させる力 集中力を持続させ、管理する能力

 

絵を上手くためにはこれだけの多くの能力が必要です。しかも、この能力一つとっても極めるのは難しいです。一生かかっても極めることはできないのかもしれません。

 

僕も最初絵を描き始めたとき、下手だなと思いながら、描いていました。それから、一年模写していた結果、確かに一年前よりも絵は上手くなりました。しかし心の中ではまだまだ下手だなと思います。

 

たぶんこの感覚は絵を描き続ける限り、ずっと付きまとうものでしょう。プロの方でもそのように思っているのではないでしょうか?むしろ、そういった思いが強い方が絵が上手く、プロに向いているのかもしれません。

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絵を描く能力は多岐にわたり、極めるのことはむずかしいものです。

それでは絵を上手く描く能力をどのようにあげていくべきでしょうか?

 

自分が何を描きたいか明確にする

初めの方に述べた通り自分の目標を明確にすることです。それによって自分に必要な能力を明らかにし、その能力を伸ばすため、トレーニングをします。

 

著書ではジャンル別に伸ばすべき能力が書かれています。

企画アイディア系、映像写真系、デザイン系、3DCG系、建築インテリア系、空間デザイン系、コンセプトアート系、漫画・アニメ系、イラスト系、ファインアート系、具象アート系、美大受験系

 

僕の場合は、イラスト系(漫画・アニメ系)です。イラスト系が特に必要としている力は形状ストック、構図構成力、形を取る力、テクニック、完成させる力です。

 

模写ばかりしてた僕には特に形状ストック、構図構成力が特に足りてないように思えます。

 

オススメのトレーニング

著者おすすめのトレーニングはデッサンです。

やっぱりデッサンかと思われている人もいるかもしれませんが、この本では必ずしもデッサンが必要とは書かれていません。イラストが描きたい人ならば、イラストを描き続けるほうが近道だと、書かれています。

 

 しかし、それでもデッサンをやっておいて損はありません。デッサンをやることによって、観察力や構図を取る力、形を取る力、立体感、テクニックなど幅広い領域の力を鍛えることができます。デッサンは絵を描くことのしっかりとした土台となります。

 

僕自身はデッサンをやったことがありません。デッサンと模写の違いは実物を見て描くか、実物を見ないで描くかによって分かれます。今後はデッサンも少しずつ練習に取り入れていこうと思います。

 

そのほかのトレーニング

クロッキー、スケッチ、写真の模写、クロッキーの模写、作品の模写、写真、スクラップブッキング、立体彫像などがあります。

 

僕が特に気になったのはスクラップブッキングです。絵とは関係ないように思えますが、スクラップブッキングをすることによって自分の自分の興味あるものを再発見でき、感性を育むことができます。

 

最後に

この本は絵が上手くなりたい人におすすめです。特に将来絵に関する仕事にちょっとでも関心がある学生にはぜひ読んでほしいです。自分もこの本を学生時代に読んでいたら、人生が変わっていたかもしれません。

 

それでも今この本に出合えてことは幸運でした。もっともっと絵が上手くなるよう、絵を描き続けていこうと思います。