絵を右脳で描く3つの方法
この本は以前記事で描いた「絵はすぐに上手くならない」という本で紹介されていました。
絵を描く人たちには結構有名な本だそうです。
僕自身も論理的なことは左脳、芸術的なことは右脳というイメージを持ってます。
この本では左脳モードから右脳モードへと変換させる描き方が紹介されています。
今回はそれらを紹介します。
紹介する前に左脳と右脳の違いを説明します。
左脳と右脳の違い
左脳の性質
左脳の性質とは
言語的、分析的、象徴的、抽象的、時間的、理性的、計数的、論理的、直線的
です。
絵を描くにあたっては左脳では象徴的、抽出的が関わってきます。
象徴的とは何かを表すときにシンボルを使う性質のことです。(たとえば👀という形は目を表し、+の記号は加算することを表します。)
抽象的とは情報の小さな部分と取り出してその全体を代表させる性質のことです。
この性質によってなにも見ずに、短時間で絵を描くことができます。
これはメリットでもありますが、同時にデッサンや模写などにおいてはデメリットになります。
左脳モードのまま絵を描くと、実物があるにも関わらず、脳の中にある象徴化されたイメージに引きずられて描いてしまいます。
結果として実物を見ずに描いてしまい、実物と大きく異なるものを描いてしまいます。
右脳の性質
左脳の性質は
非言語的、総合的、具体的、類推的、非時間的、非理性的、空間的、直感的、全体論的
です。
絵を描くにあたっては右脳では具体的、空間的な性質が特ににかかわってきます。
具体的とは現時点での、あるがままをものと結びつける性質のことです。
空間的とはあるものがほかのものに対してどこにあるか、部分がどう一緒になって全体を形成するか観察する性質のことです。
これらの性質は実物をあるがままに描く模写やデッサンに重要な性質です。
あるがままに描くためには左脳モードから右脳モードへと移行させる必要があります。
左脳モードから右脳モードに移行させ、絵を描くことによって絵が上達するというわけです。
実際は……
しかし現在は左脳と右脳を切り分けて考えることはナンセンスと考えられているらしいです。
重要なことは絵を書くときは象徴的なイメージをいったん忘れて、改めて形を見ることです。
そのための手助けとなる方法を紹介します。
右脳で描く三つの方法
絵を逆さまにして描く
方法
模写する絵を用意し、その絵を逆さにします。そして模写する絵が逆さの状態で絵を見ながら模写します。
効果
絵を逆さにすることにより、自ら持っているイメージを取り除くことができます。
イメージに引きずられることなく模写することができます。
デスケルを使う
方法
この方法はデスケルという道具を使います。
(この本ではビューファインダーと呼んでいます。)
透明なアクリル板に中心で垂直にまじわるような縦線と横線が引かれています。
デッサンの際に構図を取るために初心者のために作られた道具です。
模写する絵にデスケルを合わせます。構図は自分がピンときたものにしてください。
そして模写する用紙に縦線と横線にを引きます。ここで重要なことはきちんと中心を通るように垂直に引くことです。
デスケルの線を元に線の長さや角度に気を付けながら模写します。
効果
脳が三次元として捉えた空間を二次元に置き換えることにより、描きやすくなります。
ネガスペースを描く
方法
ネガスペースとは被写体の以外の部分のこと言います。
模写をするさいに被写体(ポジフォルム)を模写するのではなく、ネガスペースを見て模写をします。
効果
ネガスペースを使うことによって、複雑な形も簡単に形をとることができます。
なぜ、そうなるかといえばネガスペースついての知識がなく、よく見て描くようになるからです。
まとめ
・絵を逆さにして描く
・デスケルを使う
・ネガスペースを描く
こんな人におすすめ
・絵を描き初めたばかりの方
・練習が模写ばかりでマンネリ化してきた方
絵を描きはじめたばかりの方は何からてをつけたかわからない状態だと思います。
そんなときこの本があれば絵を描く道標となるでしょう。
練習が模写ばかりでマンネリ化してきた方はこの本が別の視野を与えてくるでしょう。
いつもの模写が新鮮に感じられるでしょう。
- 作者: ベティ・エドワーズ,野中邦子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2013/01/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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